High on Life

NO BIKE NO LIFE

やるせない結果、でも自分の弱さか

二日前のことをくよくよ書くのもどうかと思いましたが、書いて吐き出してしまわないと、腹の虫が収まらないので書きました。途中で嫌になったら読むのやめてください。


温泉ライダー in 加賀温泉郷2015
https://connect.garmin.com/activity/789833098
4時間ロード・チームにt-head racing3名で参加。

自分はスタートの2時間を担当。公式試走を参加者揃って行い、スタート地点に戻った順にファーストライダーが残って整列していく合理的なシステム。場所取りしなくてよいのがいい。前から10列目辺りの好位置を確保し、しばし待機。1年ぶりのレースだがさほど緊張は無い。
あまりアップをしていないので、噂の激坂を24〜25㎞/hで登るローリングに少々面食らう。長い直線路に出てグリーンフラッグ。いきなり前方は全開でアタックの様子。過去のリザルトや、ウェブサイトのほんわかした雰囲気から、こちらが勝手に想像していた強度とは随分違う出だしに戸惑いながらも、脚の調子に任せて前へ前へという気持ちで追っていく。
地元のK嶋プロがガンガン飛ばしのっけから予想外のハイペース。激坂と直角コーナーの立ち上がりで気後れしないように気を付けていれば何とか行ける。1年前の今頃、鈴鹿で全く走れなかったことを思い出し、よく回る脚に感謝しながら先頭集団をキープ。
コース上にある登り区間は、すべて海に向かっているため、毎周回強い向かい風の中での足を削る登坂となる。直角コーナーも多く、過去の優勝リザルトが判で押したようにアヴェ34㎞/h台に収まっている根拠がここにある。しかし想像していた出だしをはるかに超えたペースを維持して集団は進む。
2周目に入って早くもK嶋プロともう一人が二人逃げに入り、バルバレーシングを多く含むメイン集団は3列4列になって位置取り争いを続けながら追う。公道部分はいいが農道は広くない。加えてすぐに周回遅れのママチャリが重なってくる。危険なので後方で様子をみるが、それがのちに仇となる。
3周目の激坂を抜けた辺りでメイン集団がようやく棒状になり比較的走り易い状況に。やっと落ち着くかというところだが、何人か迷惑な奴がいるのは最初からわかっていた。直角コーナー手前で減速する集団の横をすり抜け、コーナーでオーバーランして集団の侵入を妨げる、直線で割り込みを繰り返す、真直ぐ走らない、その度に近くにいる人が注意するが無反応。自分もやられたので、“しばらくは我慢して”、“真直ぐ走って”と注意。同時にバルバの選手も注意するが、やはり無反応。喧嘩している余裕はないので放置するしかないのだが、もうすこし注視しておけばよかった。
4周目だったか5周目だったか、もっとも速度に乗る直線で事故は起きた。前方で集団を堰き止めるような落車が起きた。直前に誰かが“おわーっ!”というのが聞こえたが、それを聞いてから注意したのでは間に合わない位置に自分はいた。何人も乗り上げある状態で小さな土塁ができたように見え、わずか車輪1本分空いている左側をすり抜けようとしたが、行けたっ!と思った瞬間、右目の片隅から水平にライダーキック状態で飛んでくる影が見え、ホイールをすくわれ空中に飛んだ。旋回しながら右側から落ち、回って後頭部を強打して、さらに回って左側でズズズーっと滑って畔で止まった。後頭部を打った瞬間のヘルメットのクッションのような感覚が忘れられない。
ガーミンのデータによると停止時間は50秒位だったようだ。ボーっとしていたが、自分に突っ込んだらしいバルバの方が声を掛けてくれ正気に戻る。落ちたボトルを拾うが、同じボトルなので、飲んで確かめましょうアハハハハー等と笑い合いながら立ち上がる。何人か被害にあったバルバの人達やあと数人とで、行きましょう!追いつきましょう!と声を掛けあって再スタート。ソロならあっさりここで止めるところだが、チームだから行かないと。バルバの人達、周囲のことも気にしながらずっと綺麗に走っていたし、何より強そうな人たち。なんでこの人たちが巻き込まれにゃならんのか?!と、自分の痛み以上に悲しい気持ちで一杯。何とか協力しようと前のめりになって回すが、50秒のストップは大きかった。
コーナーで膨らむママチャリで分裂し、強風の激坂で分裂し、いつしか自分も一人で風を受けてふらふらになっていた。一人になると、激坂で10数キロ台に速度が落ちることも。冷静になると、サドルが曲がっている、ハンドルが曲がっている、レバーが曲がっている。レバーのみ走りながら直して、あとは我慢。右太腿に当たるサドルを恨めしく思いながら、乗れそうな集団が来たら乗って、また一人になってふらふら登ってを繰り返し、落車後1時間40分耐えてセカンドライダーO屋氏にバトンタッチ。
2時間経過時点で16位。こんな状況ながらアヴェ33.6㎞/hに留められたのは小さな収穫。しかし自分の順番でこの位置になってしまっては、入賞や一桁は夢のまた夢。あとはO屋氏、E下氏がどのくらい踏み止まってくれるかに期待して応援するのみ。
結果、4時間ロード・チーム部門、137チーム中38位、30.87㎞/h。微妙な結果であります。自分が波に乗れなかったのが尾を引きました。優勝はK嶋プロ親子で何とアヴェ36キロ何がしという数字。なんでそんな人らが・・・。地元のヒーローですもんね。




しかし・・・、実はこのレース、1週目で既に酷い落車事故が起こっているのです。膨らんだ状態で異様なペースで突き進む集団の右側、ゴールラインでガッコーン!!!という音がして、何人も吹っ飛び、私も後輪を弾かれ、バランスを崩して危うい目に遭っていたのです。恐らく位置取り合戦で右に膨らんだのだろうと思いますが、そこに計測ポイントの看板があったのです。誰かが当たって、その余波で左に飛びながら何人もの選手をなぎ倒していきました。救急車で3人運ばれたそうです。ゴール地点でお応援していた皆さんや、地元の皆さんはさぞ恐ろしかったことでしょう。
何故でしょう?何故こんなにも速かったのでしょう。コースの半分以上の距離をローリングしているのに、1周目のアヴェが35キロです。コースのキャパシティーとレース強度のバランスが崩れる分岐点を超えてしまったのは、K嶋プロのやり過ぎだったと言うのは厳しすぎる表現でしょうか。素人相手にそこまでしなくても、最後に勝てる脚を持った人であるはずです。このレースが丸岡のようにならないことを祈ります。参加者が過去最高だと喜んでいるだけではダメです。コースのキャパが物理的に変えられない以上、去年までの平和なイヴェントに戻す方がいいのではないかとアンケートに書いておきました。

本来なら、旧友との再会や、前日の夕食や、美味しい加賀のお酒の話などから入りたい所でしたが、文中の位置に関わらず、必ず出てくる落車の瞬間、その原因に対する気持ちが、そうもさせなかったことを残念に思います。
レース後、ブースでふるまいの鴨だしうどんやバナナをいただいたり、地元のカフェが出しているカレーに舌鼓を打ったり、加賀の温泉につかったり、サービスエリアでソフトクリームを食べたり、徐々に気持ちをほぐして・・・、のつもりが、高速道路で少し手荒な運転をして、同乗のO屋氏を黙らせてしまったりして、結局のところ、腹の虫が治まらないアホーなおっさんのまま帰宅したのでした。
50歳にして、二度目の落車。一度目より二度目の方が激しい落車。二度あることは三度ある、三度目の正直、いかん、どっちも不吉な言い回しじゃ。
調子が良かっただけに残念ですが、めげずに頑張っていきます。


ジャージはいいすけどね
よく考えると、早くヘルメット買わないと週末走りに行けません(汗;)
買ったばかりのラファが・・・これ痛い・・・
この人も超久し振り 能登の鉄人
最後に綺麗どころを 絹代さんお綺麗でした