1.前編
家族旅行の途中、自由時間をもらって走ってきました。旅行全般ではなく、試走に関わる部分を取り出して記しておきます。
先ずはスタート地点まで。
暑さに耐えられるか、耐えられても数日後に倒れるんじゃないか?そんな不安を抱えながらも、何度も行けない沖縄の地に対する畏敬の念が勝り、用意周到に平均気温32.2℃の114kmを走ってきました。試走なのに、何だか感動しました。
3泊4日の3日目、行った日でもなく、2日目でもなく、沖縄の気候に少しでも慣れた状態で走ったのが良かったと思います。京都に帰った後も特に体調に悪い兆しはありません。
さて、輪行です。初の飛行機輪行。往路はJAL、復路はANA、受け答えに多少の差異はあれど、共に自転車を預かることに対してネガティブな反応は無く、往復共ストレスなく輪行することができました。
手荷物預かり往路復路共に追加料金はゼロ。検査機には通りません。中に入れている空気入れ、ヘルメット、ジャージ類を取り出し検査機へ。フレーム、ホイールは目視で確認終了。「丁寧に扱いますが強風による揺れで自転車が破損しても免責とさせていただきます」 、という、結論としては「何かあっても知らんでぇ〜!」という宣言に了解しサインしてやっとバイクを預かってもらいます。言葉遣いは丁寧ですが、言ってる内容はシビアです。まぁその辺は心積もりしていたので、特段ビビることもありません。壊れたらその時考えようと。それより何より、到着時どんな形で出てくるのか、まさかあそこからは出てこないだろうとドキドキしながら待ちます。かなり心拍が上がり、こんなドキドキすることはそうは無いだろうと笑ってしまいました。
出てきました!ベルトコンベアの出口の横のドアから、地上勤務のお姉さんがソロソロと転がしながら。かなり安堵。
暑いぜ!那覇に到着。早速レンタカー屋さんの送迎バスに乗車。バイクはこんな感じで積んでくれる多分慣れてるんだろうな。レンタカーは最初フィットにしていたのですが、予想通りバイクが入らないので、その場で追加費用を払ってフリードにランクアップ。輪行バックに入れた状態で2台は入ります。普段モビリオなので特に違和感無くすぐに慣れます。定番のソーキそばをクリアし観光工程開始。
〜中略〜
夕方ホテルにチェックインし、コンシェルジュに2つのお願い。
1つ目:3日目の朝5時にタクシーで出発し、出来るだけ安く奥まで行きたい
2つ目:6時半スタートの朝食ビュッフェのかわりに、4時半頃に何か食べたい
次の日、2つともオッケーの連絡を優しいコンシェルジュより受け外堀が埋まります。これでもう起きれないなんて言えません。
3日目3時半、外堀が埋まって半ば強引に起きる。コーヒーと念のため買っておいたパンをかき入れ諸事準備を進める。4時45分、ロビーカウンターで、レストランのシェフが用意してくれたサンドイッチ、果物を受け取り、まだ暗い中、4時50分ホテルをスタート。
朝食3人分をほうばる。家族3人で行くと思ったのか、このくらいのボックス3つとペットボトル3本が用意されていた。お腹が張ったが、先は長い、何があるか分からないし、美味しいし全部食べる。水はボトルに詰められるので有り難い。個人タクシーの運転手さんは、こんな早い時間に走ることはないねぇ、と言いながらも、優しく色んな話しをしてくれる。石垣島の新城さんのことは勿論知っているとのこと。名護を過ぎ、夜明けと共に屋我地島、古宇利島が見える。琉球国王が続いて出た伊是名島、伊平屋島の話しを聴きながらさらに北上。背後には満月。沖縄のお墓の話しは興味深いものがありました。運転手さんの子供の頃、まだ残っていたらしい風葬という凄まじい風習に、胸が詰まるような思いです。
ヤンバルクイナの話しを聴きながら、本島最北の地、辺戸岬手前の山を登って下ってついに奥集落に到着。出発時には、1時間45分くらいかねぇと話していたが、スイスイ走り、1時間25分で到着。嬉しい。予想より早く名護へ着きそうだ。ここまで来たという感慨に神秘的な風景が重なり、神々しい雰囲気に満ち既に泣きそうになります。が、たくさん頂いた朝食のお陰で便意も満ちてきた・・・。
優しい運転手さんに奥共同店で記念撮影していただく。途中で何か有ったら電話しますと、手を振ってお別れ。これで1人っきり。
〜この先は試走編にてまた後日〜