High on Life

NO BIKE NO LIFE

ツール・ド・おきなわ 2017 100km オーバー40 チェーンに嫌われた人生

公式リザルト 100km 3h16m28s 30.53km/h 82位/完走254人/出走363人
STRAVA 106.6km 3h13m29s Ave33.1km/h Max71.7km/h 1,598m↑

公式とSTRAVAの差=チェーン落ち1回+チェーンウォッチャー調整1回の2回停止分、時間にしてジャスト3分。



リザルトから

仮に3分の停止がなかったとしても、第1シードにはほど遠い状態だったことが、このリザルトからわかる。昨年のブログに書いた負け惜しみ仮説の3時間16分には、停止3分を含んだ状態で到達はしたことになる。だから何なの?って感じですが、んーん、何なんでしょうね・・・トホホ・・・(泣)。


調子上がらないというか、気候やら焦りやら諸問題重なって筋肉の焼け付き感が酷い状態での参戦。数年前35分でリタイアした鈴鹿を思いだす。脚、きっとダメだろうなぁとの思いが緊張感をもたらさず、終始リラックスして過ごせたのは良かったものの、奥の登り中腹で千切れた時には流石に落胆大きく、こんな遠くまで来て何やってんだかなぁ・・・と自分の甘さを罵りたい気持ちに。さらにまずいことに、まぁこれくらいだったら先頭に復帰できるだろうとの思惑は裏切られ、少なくない人数でガン踏みのローテを回すのだが、追い風に乗って進む先頭になかなか追いつけない。時に50km/hを超えるハイペースで回し、かなりの消耗度合い。ようやく追いついたのが、何んと与那登り口1キロ手前という有様。海岸線を如何にやり過ごして登りに入るかがカギになるところだが、この風では致し方ない。集団後方に210キロ完走を目指すトドさんを発見。この集団でいけば大丈夫ですよと声を掛けて自分も集団の中へ潜りこむ。


幸い先頭集団の上り速度はさほど速くない。これなら中腹まで行けるかなと、甘い読みをしながら宇佐美さんの車載カメラにVサインなどしているうちにだんだんと脚が重くなってきた。やっぱり焼け付いてる・・・、やだなもー。本来こんくらいで千切れる筈はないのにと思いながらも、現実には抗えず入口から2.5キロあたりで早くも千切れていく。それでも、せめて宇佐見さんの背中が見える位置で上りきろう、そうすればリザルト1枚目は見えてくるはずと、自分に言い聞かせて踏ん張る。


どうにかこうにか山岳賞ポイントをクリアし、さぁ追い掛けるぞーと気合を入れアウターにシフトアップした瞬間、またもや悪夢のチェーン落ち。昨年の悪夢以来変速のタイミングにはよーく注意するようにして来たにも関わらず、ここでまたかよ!例によって極太チューブとリングに挟まったチェーンは簡単には戻せない。バイクを逆さまにして焦らずゆっくり作業。気が遠くなるほどの時間、選手が通り過ぎ、同時にリザルト1枚目という目標も遠くへ逝ってしまった。


復帰して下る。フンガワダムの補給所でボトル2本取ってさぁいくぞと気を取り直した瞬間に異音感知。先ほどのチェーン復活作業中にチェーンウォッチャーが動いたようで、インナーに入れたチェーンとチェーンウォッチャーが擦れてしまっている模様。これでは登りで無駄なストレスを抱えることになる。また降りてチェーンウォッチャーを手の力で押し戻そうとするのだが、手の掛かる範囲が小さく微動だにしない。どうしよう、このまま行くか、ダムへ戻って工具を借りて直すか・・・。でも補給所に工具があるとは限らない。仕方ない、行こう!再び乗車し安波の下りへ。


すぐに学校坂に入り、停止中に抜かれた選手たちをどんどん抜き返す。学校坂を終える頃にはようやく脚がこなれて回転が良くなってきた。調子が出てきたので小さなアップダウンを全てアウターでこなしていく。インナーは嫌だ。


高江に差し掛かった辺りでREジャージが先頭を引く140キロの集団がやってきた。結構な強度で走っている集団なので、100のこぼれ組が混じると嫌がられると思いやり過ごそうと思ったが、最後尾の選手が苦しそうに右手を出すので、では失礼!とばかりにドッキング。そのままローテーションに任せて回していく。すごく速い。下りが怖いくらい速くて、ビビリーな自分は下りで下がって上りで前に出るという繰り返し。

高江からのアップダウンを高速でこなしていくうち、ひょっとしてこのペースで押して行ったら良い線まで復帰出来るかも!?と欲が出てきて積極的に引いていく。速いとはいえ、140の皆さん流石に登りではお疲れモードに切り替わるので、アウターで踏み切りたい自分はどうしても頂上で前に出てしまう。チェーンウォッチャーの干渉が嫌なので出来るだけインナーには落としたくない。アウターに入れる際にまたチェーン落ちするのも怖い。とはいえ無駄な動きをしている感は否めない。


多くの選手を抜き、また集団に加えながら、そして切り離しながら進んで行く。だんだん下り方が分かってきて恐怖感も感じなくなってきた。集団が形成する波のような力に任せて進んで行くのが気持ちいい。


宮城、東村と順調に進み、慶佐次の上りに差し掛かった時に異様な光景が目に入った。この距離にしてあの大集団は何だ?そうか、補給所か!忘れていた。70キロ付近、慶佐次の補給所。やばい、これではボトルがとれない。3重4重になった列の中へ入っていけず頭の中が大混乱!どうするか、このまま行くか、あるいは止まってでもボトルを取るか、それにしても酷い集中度合いだ。先ずは軽めになったボトルを列の外から放り投げる。そしてマラソンでの補給所の鉄則を思い出し、焦らず、混乱を避け、出来るだけ先の方でボトルをもらうことに。ボトルを差し出す人ももうあと数人というところまで我慢して何とか水のボトル確保。やれやれ。


さて、先ほどの集団は何処に?あるいは崩壊か?目を凝らすと集団が再形成されつつあり、少し飛ばせば復帰できそうな距離だったので一気に踏んでドッキング。有銘からカヌチャへのアップダウンも強引にアウターでこなし、大浦湾沿いの平坦に入っていよいよかと気持ちを切り替えた。やはりというか、がっくりというか、これほど強度の高い集団でもやっぱり駆け引きが始まってペースダウン。こっちは少しでも前へと思っているので構わず前に出るのだが、全体のペースはどんどん落ちて行く。仕方ない。


大浦右折でいよいよ羽地への登り。今年もあの気の遠くなるような橋を見上げて溜め息を一つ。大浦湾沿いで駆け引きをしていた選手たちも、ことここへ至ると覚悟を決めて強度を上げて行く。何とか集団のままで番越トンネルを超えたいが、インナーに入る勾配になると千切れてしまった。だめだ、俺。登りが弱過ぎて話にならん。集団の半数は行ってしまった。しかし頑張る。ダム湖沿いのアップダウンは厳しい。流石にアウターとは行かずどんどん力が落ちて行く。またきな大橋手前の登りをアウターを踏み切り、下りと平坦をガン踏みして集団復帰を目指す。タクジトンネル手前で集団から細分化して残された数名に追い付き、そのまま川上交差点へ。


58号線に入ってローテーションを再編成。速度を落とさずに皆綺麗に回っている。イオン坂入口で先頭に出たので少しペースを上げてみる。皆ちゃんとついてくる。よしっ。残り5キロ、高速を保って回して行く。ローテしながら前後のゼッケンを確認すると、同カテゴリーが何人か含まれている。この集団の頭を取るか、最後尾になるかでリザルトが大きく変わるということ。ひょっとしたら1枚目と2枚目に跨っているってことだってあり得る。緊張してきた。
ラスト1キロを切ってローテーションが止まった。幸い140キロの選手が高強度で引いてくれているので変な動きにはなっていない。左に大きくカーブして右に少し戻していよいよ最後の直線。ラスト500を切ったところで、どうにでもなれ!っと、思い切ってスプリント開始。太ももが割れそう!しばらく何人かと並走するも、少し早過ぎたか、右から同カテのゼッケンが抜いて行くのが見えたが追えなかった。それでも自分なりには耐え続け、高速を保っているつもりではあったが、ズブズブにかわされゴールになだれ込んだ。


出し切ったと思えた。高江以降強度の高い集団で走れたことで脚が脚を思い出したというか、練習会を思い出し、もっと行けるもっと行けると、気持ち的にはフンガワまでの自分とは別人になれてはいた。しかしどうしても登りで消化不良になるので、全体として出し切った感100%かと言うとそうではない。それが分かっている分、最後に苦手のスプリントで今までにない踏み切り方ができたので、余っているものをかなり出し切った感はあった。


結局のところ、リザルト1枚目には全く届かない位置にいたわけだが、ひょっとしたら!?と言う夢を見ることで後半いい走りができたと思う。諦めなかったと言うか、何と言うか、まぁそうだなぁ・・・、いい走りだったと思う。


体調管理、変則練習、そしてもっともっと上へいけるだけの練習量、課題をたくさん抱えて関空に降り立ちました。また次を目指して頑張ります。


おっさん3人の共同生活たまたま同世代3名が同部屋になり、楽しくそして落ち着いて過ごせました。140キロ出場の中川(57)さんに、南カリフォルニアから初参戦の鈴木(54)さん。いやぁ楽しかった。オクマリゾートで2泊すると、もう落ち着きすぎて栄養も行き渡りすぎて、太るわダレるわで、結構レースには悪影響出たかも(笑)ですね。


でかいゼッケン

今年のゼッケン、でかくて分厚くて、しっかりし過ぎていて、つけるのに苦労しました。


ふれあいパーティー

これは最後までいるべきですね。感動します。地元の若者の琉球舞踊かっこ良かったです。


打ち上げの焼肉

石垣牛、アグー豚、最高ですね。レース結果がもっと良かったらさらに美味しかったと思うけど。


新アイテム好調

これは良かったですね。1本にはメイタンCCC3本と水をぶち込み、もう1本にはマグオン顆粒と水。飲み易いし取り扱いも良かった。


おっさん二人で眺めたビーチ

日曜の宿は安いながらもこんな景色が窓辺に広がるいいホテルでした。



また1年、皆さん頑張っていきましょう!!!
オキナワでまた会いましょう!!!