High on Life

NO BIKE NO LIFE

8月9日 月曜連休3日目

やはり大迫の心構えが他の2選手とは全く違うことが証明された。他の2名は会社に守られているエリート。ひょっとしたらゼネコンの設計部もおんなじようなものかも?と今朝走りながら考えた。

自転車はもちろん興味最高だけど勝ち目や入賞の見込みがない分、興味ほぼ最高の一翼陸上ではかなりのめり込む瞬間があった。

何を勝ち取って帰るのか?次のために。それを明確に見ていたのは田中、廣中、大迫の3人のみだった。田中、廣中は決勝進出のためには自己新、日本新を出すしかないと理解してスタートを切った。本命たちが真夏のオリンピックで狙うのは自己新でも世界新でもなくただ勝利のみ。記録を出すためのレースは他にちゃんと用意されている。だからオリンピックの中長距離は必ずスローペースになる。それに付き合っていては中盤のアップダウン、後半のスピードアップに付いていけないのは明白。全く勝負にならないし集団の中で転倒に巻き込まれることもある。だから先頭を引いた。それしか勝ち目がないことを痛いほど理解して見事にやってのけた。海外選手からすると高温多湿の日本でとんでもないレース展開だったに違いない。何をしてくれんねんお前!!??って感じ。だからフロックで勝った選手はいなかったし、強い選手だけが最後に残れた。それが日本人選手にとっての唯一の戦略であることを痛い程知らしめ、劇的にその賭けに勝利した。2人ともとんでもない結果を残した。予選1組で廣中と走った萩谷は広中が作ったハイペースのお陰で、五輪という場で自己新を持ち帰れたと言って良い。

大迫も同様にそれしかない戦略を実行した。鈴木に破られる前の日本新を出した東京と全く同じ展開だった。30キロを過ぎてキプチョゲが飛び出した後、第2集団にも付かなかった。ゴールまでの距離を最速で走り切るためのペースを守り切った。持ちタイムで言えばキプチョゲとの差はもっと開いて当然だったが、2分後にゴールしたのがその計算の証し。自分を知って自分を律し切った精神力に感動を覚えた。一山も持ちタイムで言えばもっと後ろでゴールしてもおかしくなかったがよく頑張った。女子は明確なスパートが無かった分先頭集団に付いていくことしか選択の余地がなかったから、あそこで千切れたのは力関係からしたら十分過ぎるほどの結果。

反面・・・、何を掴み取って帰るのかが明確に見えていなかった選手たち、5千の2人(名前も覚えてね〜や)、1万の相澤、伊藤らは従来の付いていくレースしかしなかった結果、予定通り中盤に千切れていった。女子1万の新谷は明らかに精神的にも体力的にも疲れ果てていたと言う感じかな。もう少し頑張って欲しかったが、廣中の精神力をここまで引き上げたことに新谷の価値はあったとも言える。

ラソン鈴木亜由子には頑張って欲しかったが、MGCの時からシューズが合っていない感じがしていた。何がなんでもNIKEの厚底でないと!って言うのは間違っていると思う。鈴木に関しては自分自身の強靭なバネを活かすためには厚底でない方が絶対いい。厚底にしてから明らかに上に飛び上がる走りに変わったし、厚底に耐えるための余計な筋肉がついてとても重い走りになってしまった。

田中、廣中によって実証された日本人が自分の力を出し切るための戦略。これを他の選手も続けて行って欲しい。

 

その他で気になったこと、柔道の一二三、空手の喜友名の勝った後の態度。武道の精神というやつか、よく知らんけど。翻って、相手に肘を出し、土俵上で雄叫びを上げる横綱のお陰で崩れていく大相撲はこれからどうするのか。シーズン中も銀座でお姉ちゃんたちと遊びまくる連中を集めて侍ジャパンとか言いつのる野球には全く白けて見る気にもならなかった。成功すれば巨万の富を得、親に家をプレゼントし、自分は車と酒と女にまみれてシーズンを長々と送るのが正当なプロ野球という種類のスポーツだ。それを貫け。そこにお父さんお母さんの希望があるのだぞ!

 

ま、ええか。デブの私には誰にも何んもいう資格は無い><。

 

 

今朝のランニング:10.01km 5m24s/km 147/166bpm 176/182spm/1.05m

 

3足目のZOOMFLY3はミッドソールが見えない状態で198キロまで頑張っている。膝下の使い方を変えようとしているのが功を奏している。そもそも草レースでは決戦用としても位置付けられるシューズ、耐久性は重視していないから練習で使い続けるのには無理がある。自転車のカーボンホイールも同じ。レースが減って宝の持ち腐れでみんな練習で履いている。私なんかアルミホイールもう持ってすらないし。やっぱり普段履きしてこその出費・喜びのバランスだと思うな、普通の人生を送る人間は。