High on Life

NO BIKE NO LIFE

無事終わりました

三年振りに完走できました。
ヘルニアになる前は、完走なんて当たり前過ぎてなんの感慨も無くなってましたが、ヘルニアの後、リタイアが二年続いたので今年完走できたのは正直嬉しいですね。体力と共に感動する力が戻って来たような気がします。最終日雨の中懸命にゴールを目指したのも、初出場した時の大雨の最終日にイメージが重なって、何とも言えない感傷的なゴールでした。これで一つのけじめが付いた気がします。

今年は小さな決心のもと、乗鞍の後も、というより乗鞍の前以上に体調と体重管理に気を付け能登をむかえました。自転車にのめり込むきっかけになったのが能登だったし、ちへどレーシングが生まれたのも能登でしたから、色んな思い出が詰まった能登半島です。400キロ完走なんてちょっと自転車に乗ってる人にとっては当たり前のことだし、私自身も如何に400キロを楽しむか、如何に練習の成果をあげて帰るか、そんなことばかり考えて走っていました。しかし、ヘルニアのあと2年続けてリタイアしたことで、完走にチャレンジするという、このイヴェントの基本コンセプトをあらためて噛み締めながら、今年はしっかり準備し、3日間の体力配分も考え走り続けました。

1日目 午前中は自重気味に走りましたが、午後は炸裂してしまいました。伊丹市のチーム「Rose Citta'」の快速二人組みに随分と可愛がっていただき、おかげでこれまでの練習の成果と体重減の効力を確認することができました。結構走れてるかも?初日のハイライト円山峠も楽に登れました。御陣乗太鼓!


2日目 出だしこそゆっくりでしたが、絶景千枚田を過ぎた辺りからペースアップ。三船さんとしゃべったりしながらラケット道路手前で先頭集団に追い付き、そのまま奥能登の師匠と共に激坂をクリア。結構登れてる?その後もyokochanさん、yosshi君とじゃれながらもハイペースで午前中を走り、午後はでん部の痛みに耐えながら激しいアップダウンをなんとかこなして能登島へゴール。距離が長い上に坂が多く、かなりきつい1日でしたし、能登島へゴールするのは3年振りですから、海族公園が見えたときには何とも言えない感動がありました。それにしてもお尻が痛すぎます。

3日目 雨の中、色んなことを考えながら走っていました。氷見からの県境越えでは、恒例の“子供達の補給ポイント”に登りついた時、何とも言えない気持ちになって、汗なのか何なのかよく判らないものが頬を伝って落ちました。午後はほとんど全コースをyokochanさんに牽いてもらって、お尻の痛みと闘いながら、昨年、一昨年の自分と闘いながら、雨の中一心不乱にペダルを回し続けました。最後の激坂頂上にUribouzさんが居て、声を掛け合って、ああこれで今年は完走できるんだと、あらためて喜びが湧き上がって来ました。
これで区切りがつきました。ほんとは10周年の年につけようとしていた区切りでしたが、2年間、体が思うように動いてくれなかったお陰で、ずっと走り続けた能登半島の人々や美しい自然のことを、3日間味わいながら、思い出しながら走りきれたと思います。今年は始めて宿以外の場所で、祭りやお酒を楽しんだりもしましたし、当然そういう状況には地元の人々との出会いが生まれる訳で、走ること以外のことも含めて、今年能登を走り終えたことに、3年ぶりに完走できたことに、予想以上に感動している次第なのです。
書きたいことはたくさんあるのですが、疲れてるし、明日からまた仕事だし、この辺にしておきます。というより、どうせ何時間かけたって今の気持ちや思い出は書き尽くせません。
能登を走った皆さん、お疲れ様でした。ありがとうございました。おやすみなさい。