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NO BIKE NO LIFE

魔が差したドライブウェイ 〜 ヒルクライム大台ヶ原2017参戦記録

公式時計1時間30分3秒594 クラス別31位/185人
激坂区間40分39秒239 183位/578人


昨年の初挑戦1時間30分38秒から35秒短縮するも、目標の1時間28分台は来年の宿題に。


昨年大会後に書いたブログには・・・、
1.激坂入口までを30秒短縮
2.激坂区間を1分短縮
3.ドライブウェイを30秒短縮
4.バイクの軽量化で1分短縮

でしたが、4番は自重増により相殺+αで全く期待できず、現実的に望めるのは1番から3番達成で1時間28分台。
しかし、胃腸炎&しつこい腰痛で6〜7月はほぼ練習できず、8月初旬からの急ごしらえで、正直どこまで行けるか不透明な状態での参戦でした。


病み上がりの8月6日、無謀にもYCCさんの試走会に飛入りし、大ひんしゅくの1時間50分。その時のメンバーが、本番でそれぞれ、75分のN野さん、76分のT尾さん、81分のA部さん、85分のY城さんと、半病人がいかに場違いな所に出掛けて行ったかが分かるというもの。あまりの恥ずかしさに、そこから減量と体力回復という相反する課題に取り組み、中途半端な状態で形だけ整え本番になだれ込みました。
体力はある程度回復したものの、急な減量でパワー不足は否めず、勾配がきつくなると上体を揺らしてママチャリを漕ぐただのおっさんに。得意だと勝手に思い込んでるドライブウェイのアップダウンも、今年は全く歯が立たず。急ごしらえの体力で唯一対応できたのが、スタートから小処分岐過ぎまでの緩斜面区間のみ。帰宅後STRAVAを確認すると、キッズゴールまでが昨年第2グループで走った時より10秒遅かったようでそれにも助けられました。



結果は・・・
1番と2番は公約通りそれぞれ30秒と1分を見事クリアで、辻堂ドライブウェイ分岐で合計1分30秒短縮。あとは残りを昨年と同じで行けば少なくとも89分ジャストやと、油断したのがいけませんでした。何と、ドライウェイ区間で昨年より55秒落ち↓の大失速。1分半の貯金をどんぶり返しで落っことし、35秒だけ拾い上げての1時間30分3秒594。今年もなんちゃってクライマーの仲間入りはできませんでした。人生はそんなに甘くない。まだまだお前は精進するに値する人間なのだと、自転車の神様と山の神様が言ってくれているようです。




区間毎の振り返り



1.スタート前
第1グループということで、相当な速度を覚悟してウオーミングアップ。6時過ぎに会場到着で、時間があまり無いので強度を上げてキッズコースを2往復。少々もがいて心拍170bpmまで上げておきます。ショップ繋がりのF原さんのお陰で第1グループの4列目辺りを確保し、お喋りしながら待つ間ほぼ緊張なし。かつ、周囲を見渡すとK久保さん、N谷さん、H瀬君、T川さんなど知り合い多数で誠に気楽な気分です。
課題のスタート、やっぱりビンディング拾い損ね!LOOK永遠の課題です。ふらつく私をF原さんが腰を支えて助けてくれました。ありがとう!


2.スタートから激坂入口
先頭集団の20番手くらいをキープするのにそんなに苦労はありません。ひょっとしたらペース遅いのか?と思うくらいでしたが、A部さんの予想通り小処温泉分岐を13分35秒くらいで通過。悪くない。自分より前には、試走でご一緒したA部さんT尾さん、クラウドジャージ1名、どすこいジャージのH瀬さんにもう一人どすこいジャージと、安心感あるメンバーに辻選手も加わり絶妙なペースで進んでいきます。やがて勾配が上がりだし、皆それぞれのペースに落ち着けようという心理から、少しずつ集団がばらけ私もマイペースに切り替え激坂区間に備えます。


3.激坂区間
入ったとたん乙女ギア使いっ放しで疲労困憊。序盤そんなに力を使ってないのにおかしいな?という感じです。何万回繰り返しても恐らく治らないであろう、前夜の飲み過ぎと当日朝の食い過ぎのお陰で、呼吸が苦しく脚に血液が回っていない感じ。しかし目標があるので手は抜かない心構えで登ります。
前半は心拍数上がりっ放し、永遠かとも思われるほどの激坂区間を、ただ真剣に、ただ淡々と登るしかないなという心境。後続にどんどん抜かれるも、なかなか心拍と脚が揃わないのでペースが上がらず、予定外にずっと乙女ギア。シューズの選択も間違えたか、踏み込みで力が逃げている気がする。K久保さん、T川さんに抜かれるのは想定通りとしても、カコイッチに先行を許すという想定が無かったので(笑)モチベーションだだ下がり(笑)。心が余計に脚を重くしていきます。
とにかく耐えて踏み続け、材木置き場過ぎの直登で、一度は背中すら見えなくなっていたカコイッチを抜き返し、そこから脚が回復し2枚目、3枚目と使えるように。


4.ドライブウェイ
1時間ちょっとでドライブウェイに突入。これなら目標達成!と安心したのが災いの始まりでした。心に変な余裕を作ってしまって必死で踏もうという気持ちが沸いて来ません。激坂後半で回復したと思った脚は再び力を無くし、昨年のような高速が保てません。何かおかしい、何かおかしい・・・、上がらない、全く上げられない・・・、2回目の試走(8/27)で決めておいた、“ここからゴールまでアウターやっ!”区間に入っても、弱りかつ迷っている心がアウターに上げさせません。2回目の給水地点を過ぎ、後ろからいいペースの列車が来たのでタイムを稼ぐチャンスと乗車するも、上り勾配で粘り切れずもったいなくも下車。
タイムを見ながらじりじりするのですが、“あと何キロ”表示がないので、どれくらいいけてるのか?いけてないのか?全く分からないし、試走で頭に入れておいたつもりの終盤のレイアウトにも何度も騙される始末。終始力の入れ所を失ってヨロヨロ走るうち、ついに赤いコーンが登場。ヴィランク型がに股ダンシングでラストスパートに入るも、タイムを見てガクンと腰をおろしてしまいました。“あかんやん・・・、何でなん・・・”と。コーナーを抜けてもう一度気持ちを切り替えてヴィランク型がに股ダンシングを炸裂させましたが、時既に遅し。ゴールラインを過ぎ、ストップボタンを押して4秒超過を確認。急激な徒労感にさいなまれましたが、ゴールから駐車場までの距離は、気持ちにけりをつけるにはあまりにも短過ぎました。




結果を振り返り今の自分を知る

公式記録では3.6秒の超過。最後の左コーナーで腰を下ろさずがむしゃらに入っていたらとか、ドライブウェイでもう少し列車に食らい付いていたらとか、朝飯食い過ぎていなかったらとか、前夜飲み過ぎてなかったらとか、そういうのはあんまり意味ないですね。
大事なのは、90分03秒でも89分59秒でも、今現在の自分自身のコンディションに差は無いということです。89分59秒だったらとしたら、ひょっとしたら自分の状態を正直に感じることができず、少々慢心していたかも知れません。ま、それだけこの大会における90分切りが一つの大きなマイルストーンだってことなのですが。
そう、大事なのはまだまだ調子は戻ってないぞお前!ってことだと思いますね。

あと2ヶ月しかありません。名護のゴールでまた悔しい思いをするのか、晴れ晴れとした気分でアグー豚と石垣牛で焼肉打ち上げできるか、その差は3.6秒の差ではありません。


乙女ギアの×な点
12−13−14−15−16−17―19−21−23−26−29T
勘のいい人はもうお分かりかもしれません。序盤調子よく走っていたにもかかわらず、激坂区間突入と同時に疲労感満載になった原因の一つが乙女ギアの歯飛びの大きさですね。そもそもパワー不足ですから、序盤の緩斜面やドライブウェイで一番美味しいところが、こんなに飛んでいたらそりゃ疲れます。26で足りなくなって、シフトアップで流れに乗りたいなというところで23になると、ガクンと負荷が掛かりますから、その繰り返しで体感以上に疲労が来たんだと思います。かといって、フロントインナーでリアの上の方を使うって言うのもちょっと違うって思うのです。どっちがいいんでしょうねぁ・・・。




諸々のイメージ
今回三山木を出て三山木に戻るまで、まさかレース中までずっと一緒に過ごすとは思っても見なかったカコイッチとの珍道中でした。



宿も温泉も食事も満足でした。



宿近くの神社で90分切り祈願をしましたが、お賽銭が足りなかったようです。



お酒の量を少し間違えました。



痩せて見えるけど去年より体重増です。急ごしらえで必要なものを落としちゃったんですね。



優勝のLinちゃんを囲む坂馬鹿おやじ達。



下山途中で小処温泉。これはカコイッチの名案でしたね。



リザルト1枚目っていうのはちょっとだけ嬉しいもんです。



激坂リザルト、僕とM谷さんと塾長が連番で面白い。






来年も上北山村に行きたいと思います。
大台ケ原、温泉ライダー、おきなわ・・・それらは地元の魅力・人の魅力と一体となった、僕にとってはちょっと外せないイヴェントです。そこに行く時は、中途半端ではなく、”ちゃんとした自分”で行きたいと思います。


ここに来るためにまたがんばろう。