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NO BIKE NO LIFE

パーマ屋ゆんた

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adizero Japan Boost

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高強度山岳練習

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GAPによれば高船口から笠上神社への登りが最も頑張ってぜお前っ!ってことだったらしい



ランニングしながら悩む。京都マラソン本番のシューズ。初マラソンで3時間38分、次年度3時間27分を叩き出したadizero Japan Boost でいくつもりなのだが、最近巷を賑わせるシューズドーピングに気もそぞろ。

高校卒業後から、4年前突如城陽ラソン10キロに出場するまで、30年以上陸上から遠ざかっていたので、その間のことはよく分からない。4年前の時点ではadidas adizero のBOOSTシリーズが一大ブームを巻き起こしていて、実際の走力を超えて走ってしまうことから、“その推進力が学生を潰す”、とまで言われながら、青学の箱根4連覇をしてその地位を不動のものとしてきた。そして今年、adidasのサポートは継続しているはず(実際FB上にもadizero takumi SENの宣伝は青学使用中)の青学もついにNIKE ZoomX Vaporflyで箱根を制した。ウェアはadidasなのに足元は全員ピンク色の厚底シューズ、そしてインタビュー時には皆adidasを履いて・・・という珍妙な現象。個人購入しているとすればadidasも文句は言えないのか。契約内容が気になるところではある。

東京マラソンでの設楽悠太日本新以来、このところ色んな大会で新記録連発で、そのほぼ全員がNIKEadidasのBOOSTが確立したフォアフット走法は今やNIKE ZoomX Vaporflyの代名詞に変わり、その記録の出方がちょっと激しいことから、もうこれ以外のシューズだと走る前から精神的に負けてしまうだろう。

トラック競技には「追い風参考記録」というのがあるけど、ロードレースに「Vaporfly参考記録」ができてもおかしくない状況。

 

私自身サブ3.5を実現したのはadizero Japan Boostの推進力のお陰であると実感しているし、今年の京都もJapan Boostで行くつもりだったが、さすがに今年の箱根を観て悩んでしまった。

その破壊力は凄まじい。adizero Boostの時も言われたが、それ以上にVaporflyは脅威的である。中継地点で区間新記録を出したエースが軒並み崩れ落ちる様は、まさにVaporflyの恐怖。本人が練習で獲得した以上の速度で走らされた結果、おそらく後半5キロくらいは予想も付かない筋疲労の限界越えが起こっていたであろうと予測する。昨日今日テレビで観た破壊力は凄まじいと言わざるを得ない。

水泳のレーザーレイサーが禁止になったのは多分にメーカー潰しの意向が働いたように思うが、NIKE ZoomX Vaporflyの場合はそれよりも若者の下半身強化とセットで研究されて然るべしと思われる。

私自身、中高時代は経済的に厳しい中で陸上競技にいそしんだ。ちょうどトラックがアンツーカーから全天候型に変わる時代、それ用のシューズが買えず、卒業する先輩に譲ってもらったシューズを大事に大事に履いていたのを思い出す。

今は少し違う。シューズに走らせてもらう、そのことに人は躊躇なくお金を払う。しかしやっぱり気になる。中高校生や大学生の成長にはもう少し周りが余裕を持って見守らないといけないのではないか。目と鼻の先にある、進学や就職に直結するだけに気持ちもわかるが。自分の成果の要因についてちゃんと喋ることもできない、実況・解説も一切シューズのことに触れない、一体何なのだこれは。

一足3万ちょい。メーカー推奨400キロ以内というけれど、ピュアにレース仕様に耐える範囲と考えれば、練習数回+レース1回が限度。私自身、今年の京都マラソンに生活はかかっていない、しかし自己新は出したい。ではどうするか、今日走りながらずっと考えていた。同じシューズで自分比較をすることと、流行に乗ってあわよくば自己新を、というふたつの感情の間で正直揺れ動いている。adizero Japan Boostだって、自分にとっては十分過剰なスペックであるし、体重・体調管理をしっかりすれば良いだけのこと、と冷静になれば思える。所詮自己新との闘いなので、別に他人と競るためにお金を掛けようとは思わない。しかし・・・、そのしかしが市民ランナーの最も重たい悩みなのである。他人が履いているなら私も履かざるを得ない・・・、怖い、怖すぎる!私たちは完全に他者に支配されている。

 

そんなことより!

今年もおきなわいこーぜ、おきなわっ!

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