High on Life

NO BIKE NO LIFE

10月16日土曜晴れ辛抱練

昨晩超久しぶりにバーボンを飲んだ。コンビニなので種類は選べず、身近なジャックダニエルを選択。昔からバーボンと思って飲んでいるが、実はテネシーウィスキーというジャンルでバーボンより品格が高いそうな。水道水を凍らせた冷凍庫の氷では不味いだろうと、ストレートでチーズとサラミをかじりながらチビチビ。んまい。

酒疲れなくいつもの時間に目が覚めるが、起きる必要もないとグダグダ。ゴロゴロもこの辺が限界かとベッドから這い出たのが6時50分。軽朝食、ココナッツオイル入りコーヒー、軽筋トレをすませ8時ジャスト家出。

今日は脂肪燃焼のため辛抱のlsd。先ず加圧ベルトを巻いて60分。心拍数は今日さらに低めに抑えて120前後をキープ。60分経過してベルトを外してさらに60分のつもりが、迫りくる尿意に負けて1時間45分で終了。ベルトを外した脚でいくらでも走れそうだったが、尿意と空腹には勝てない。辛いなぁゆっくり走るのって。でもいい練習だったな。

 

『MINAMATA』を観た。J.Dが良いのは分かっているから、そこに引きずられないようにして観た。観て良かったと思っているが、予想通り辛い重さがのし掛かっている。今も続いている現実は、自分と同じ時間の流れの中にあり、他にも沢山の問題が日本にはあることに思考が消耗する。ニュースに思うこともあるし仕事の中で感じることもある。

個人レヴェルで経済成長の幻想をいまだ信じている阿呆はもういないと思うが、それが集団となると別の価値観が知っているはずの現実を覆い隠す。MINAMATAの問題は一企業が勝手に作った問題ではない。高度経済成長に走った日本の縮図。もう時代は変わっているのに。止めるのではなく、ダウンシフトしていかないと病気じゃなくても生きていくことすらできなくなるのだ。私たちの息子の代まで、かりそめの幸せな時代が続くかどうかすら危ういのだ。

想像してほしい。自分が水俣で産まれていたらと。同時代に起こった悲劇を他人事とは思えないはずだ。日本のどこででも起き得ることなのだと。果実を受け取るものはごく限られた者、毒を与えられるのは誰にでも可能性があるということ。そしてそれは優越的な者にだけ開示された計算に基づくということ。

ハイライトとなるシーンは『入浴する智子と母』の撮影シーン。あのシーンが頭に焼き付いて、今朝も浅い眠りの中で鮮明にあのシーンを観ていた。苦しみと怒りと悲しみと共存し得る愛の力強さを切り取った写真。私には持つことも想像することもできない極限の愛であろうと思う。

歴史を未来へ活かすにはどうすればいいか考えることなら私にもできそうだ。