High on Life

NO BIKE NO LIFE

10/13 臨時便_ツールドふくい振り返り

今日くらいしかもう時間的にも振り返るチャンスが無いかな?ということで、N川さんとの2泊3日の老老介護の旅、振り返ってみよう。

4月だったか、まだ宿のオンライン予約まで2ヶ月以上ある時期に電話予約。オンライン予約の方が少しだけ安いのだが、秋のいい季節のこと、オープンして直ぐ埋まるので、少し高くても予約しておいた。去年ひょんなことから見付けて、やはり去年も電話で予約したな。とても良い宿だったので、今年も早めに押さえた。同行のN川さんにも絶賛してもらって嬉しい限り。来年も出場なら早めに予約しよう。

11月4日土曜、今年は朝練もしてからゆっくり出発。お昼ご飯も食べてからの出発なので、今庄365スキー場に直行。雨でブース巡りも面倒なので、受付済ませて温泉目指し移動。

N川さんには事前に、”速く到着して温泉でくつろぎましょう!”と言っておきながら、自分の方が30分以上遅く到着で、ロビーで待つN川さんに申し訳ありませんでした、と到着。受付済ませて早速温泉。蓮の葉の成分が混じったトロトロの温泉で直ぐに体が温まり、運転疲れも癒された感じ。N川さんも、”気持ちいいねこれは!”とご満悦。

我慢できずにビール一本逝ってから夕食会場へ。1泊目は少し安いコースにしてあるけど、それでもお腹一杯のメニュー。メインは豚しゃぶ。ビールの後は地元のお酒「一本義」逝っておく。

夕食後もう一度一人で温泉に浸かって、体をポカポカにさせて早目に寝る態勢を構築。部屋でビール1本飲んで就寝。雨予報だし、レースじゃないし、朝辞めてもいいし、気が楽なので直ぐに寝てしまった。

3時、N川さんのスマホアラームで起床。自分のは昨年通り3時05分にしておいたのだが、あっさり起きれたので無問題。漢方薬、ヴァーム、ハチミツ青汁、ヨーグルトと、柔らかいものから朝食を進めていくが、昨日買い込んだ、バナナ、おにぎりを冷蔵庫から取り出すと、なんとカチコチに凍っている。食べれそうにないので、勿体無いが捨てる。なんで冷蔵庫に入れたんだろう。普段からバナナは常温で保存して食べているし、おにぎりなんて間違っても冷蔵庫に入れることなんかない。N川さんにバナナ一本貰って食べる。あと自分で買ってきたのは、メイプルシロップ入りパンだけなので、牛乳飲みながら食べる。スタート前にはGRANFOND GEL 注入するし、あじかまの里までどころか、何なら第2エイドの熊川宿までだって行こうと思えば行ける。ので、不安は無い。去年はアホみたいに食いまくってたけどな。

予定通り4時過ぎには出発。雨は降っていない。4時25分今庄365スキー場到着。去年より前目に車停められてトイレに近くてGOOD。バイクを組み立て、空気入れ。路面コンディションは最悪だろうから、空気圧はいつもより低めで、フロント5.3bar、リア5.6bar程度に。それでも高いと思うけど、ラテックスなのでゴールまでの間に少し減ることを考慮して。N川さんは昨日の私のアドバイスを忘れたか、なんと前後共6.4barだそうだ。怖いな><。

写真では明るいが、実際はもっと暗い中でバイクを並べる。雨が降ってきたし、早目に出発してまばらな状態で安全走行したい。運よく最初の20人に入れてゆっくりスタート。

残念ながら、My GARMIN EDGE 540 がゴール後データ喪失の目にあったので、主催者作成の160キロコース図を掲載しておく。左上の距離、獲得標高は、ゴールと同時にEDGE上で見た数字とほぼ合致。降雨危険回避のため190キロから変更だったが、短縮された部分の多くが平坦路だったので、獲得標高は去年走ったロングコーストあまり変わらない。

スキー場から国道365へ下り、少し登ったら直ぐにR365の峠に入る。車で下ると怖いが、自転車で上るとほどほどの勾配につづら折れが気持ち良いので、そんなに辛く感じない。予定通りこの峠でバラバラになり、余呉スキー場から余呉湖までの下りを一人で安全にくだ・・・、と思いきや、ここで後ろからものすごい勢いでやって来た3名の集団。どうしようか、怖いからやり過ごそうか、雨足はどんどん強くなっている。少し思案した結果、体が勝手に動いて集団に入る。怖いぞ、と頭で思っているけど、体から励まされた神経がいきなり覚醒することに。全然怖くなくなった。自分でもびっくりするほど集団に身を任せてしまっている。上手な人の中に入れれば怖くないと言うことか。ノーブレーキでどんどん下っていく。ここ数年もう長い間雨の中なんか走ったことがない。気持ちええっ!完全に癖になってしまった感あり。いいフレーム、いいホイール、いいタイヤ、適切な空気圧(少し高いか)、いい集団、これだけ条件が揃えば走れるものだなと、自分が信じられないほど。この集団のまま、賤ヶ岳の旧道のトンネルも抜け、少し人数を増やしながらビワイチルートを走ってあじかまの里へ。十分すぎる補給をいただいていると、集団二つほど後からスタートしたであろう金太郎ジャージのN出さん到着。さすが速い。一緒にスタートしたN川さんは最初の峠で居なくなって、このエイドにもなかなかやって来ない。この後はすぐに塩津のトンネル登りだし、あんまりまったりしていると脚が動かなくなるので、一人で出発。

トンネルを抜けて大浦へ下り、海津大崎に入ったところで後ろから声が。大正池ですよね!一緒に走ったことありますよね?と。最初聞き取れなかったので、いえ違うと思います、と答えたら、いや違いません!と来た(笑!。少しやりとりして、まほろば兼H.O.PのT永さんだと分かる。K久保さんから名前は聞いていた。そうか、くろんど池周回してる時にH.O.P列車でストラバPR大幅更新させて頂いたんだったな。お互い名乗りあってしばらくローテーション。華奢な人だけど力強い。だいぶ頑張ったけど、大浦から北へ上る長〜い緩斜面で千切れてしまった。

上り終えて西へ向かう頃から一人旅に。平坦基調になるのでできれば集団で行きたかったが、単独になってしまった。辛い。雨はどんどん強くなり、轍ではリムが水没する。やがて南へ折れメタセコイヤ並木に突入。前にも後ろにも誰も居ない感じ。寂しい!

すみません!過去にたくさん買っているので許してっ!こんな感じ。冷たい雨の中をひたすら回していく。ウィンドジャケットなんか役にも立たず、シューズの中は水溜り。

この後、コルナゴにカンパニョーロ、しかも懐かしのニュークリオンを履いた強者登場で、自分の方が少なめではあるものの、とても熱いローテーションで熊川宿まで一気に。去年とは違う場所で焦ったが、トイレがないエイドで、軽い尿意に少々迷いながらも早目に出発。

190キロから160キロへのコース変更により、信号ダッシュの連続で去年疲労困憊だった小浜市街を回避して、若狭湾から三方五湖の第3エイドへ。この区間は大柄ながら上りも強い御仁に8割方引いていただき、何とか峠越え。かなり脚に来た状態で道の駅三方五湖のエイドに到着。去年はこの辺りでコナさんが半死の状態だったなぁと思い出す。N出さんが、おお〜速いですね!と迎えてくれた。雨粒が入るのも構わず、味が濃くてとても美味しい豚汁をいただく。本当に美味しかった。あとなんか柔らかいものを選んで2種類は食べたかな?思い出せないが、エイドの満足度は高い。塩で揉んだきゅうりも食べたな。去年同様おにぎりは胃が受け付けず、食べれなかった><。

人もバイクも水浸しで1日過ごしている。まさか自分がこんなに雨の中頑張るなんて考えもしなかったぜ(笑!。一度開き直ると人間強いな。

トイレで軽量化したあと、ここからまたT永さんとN出さんと一緒に出発。しかし、N出さんの脚が自分とは桁違いに強い。緩斜面で二人に置いて行かれた。また寂しく一人旅。

もうヤケクソだぜっ!どっからでもかかってこいっ!の図。

N出さんとT永さんからキレたあと、敦賀までひたすら一人旅が続く。100キロコースの人を何人も抜くが、もちろん集団化はできない。速い人が抜いていってももう付いて行けず、Z2トレーニング効果も若狭湾以降すっかりなくなった。節々に痛みを感じ出し、無謀なことしてるなぁと我ながら呆れっぱなし。早く終わって温泉に浸かりたい。

絶対前に出てくれない数人の若者グループを従え、敦賀市内の信号ダッシュを繰り返し、這々の体で金ヶ崎緑地の最終エイドへ到着。身体中が痛い。去年死ぬほど美味しかった、梅入り素麺は少し伸びていて、しかも緩くなってしまっていた。去年のイメージが強烈だったので少しがっくりしたが、梅の力は偉大。少し気力が戻ってきた。N出さんが出発したあと、少しして自分も出発。

ここからはひたすら登るのみ。敦賀市内を直ぐに抜け、旧北陸トンネルに沿ってR476を木ノ芽峠トンネルを目指して10キロの登り開始。前半緩斜面だが、中間地点からは徐々に斜度が上がり、疲れ果てた私はインナー×ローでしか登れなくなり、なかなか終わりが見えない。何人も押して歩いている人がいるけど、この人たち最後のスキー場の登り含めて、一体何十分歩くのだろうと思うと、人ごとながら気が遠くなる。それでもこの人たち来年も来るのかなぁ・・・。自分はどうするのかぁ・・・。

木ノ芽峠トンネル内で徐々に下り勾配になり、スキー場への登りに備えて少し休む。ドリンクも胃が受け付けないし、エネルギーが枯渇しているが、最後は根性あるのみ。R365に合流して最後の下りをかっ飛び、ローターのブレーキ音をな響かせながら左折して地獄の登り開始。約1キロ、平均勾配15%、フロント50−34Tにしておいて良かったなと。去年よりは少しだけ短く感じたかな?とにかく上り切るしかないので(笑、どうしようもなくよじ登る。雨の中走る自分が信じられなかったし、結構つよい雨が振り続けたし、まぁ変なことしたなと、少々苦笑いでのゴールは、それでもやっぱり達成感かなり強いゴールだった。

走行中右肩、右腕がずっと痛かったし、もちろんゴールでも腕が上がらないので、左腕を上げながらゴール。ちゃんと撮ってくれてて良かった。両手上げようとも思ったんだけど、足元が怖くて左だけに><。ゴール通過後、コーラかアクエリくれるのでコーラを選択。冷え切ってて半分しか飲めず。雨に打たれながら、何をどうしていいか脳みそが考えてくれなくて、ただひたすら立ち尽くす。やっと気がついてトイレ。次にホースで自転車洗ってる人の列に並んで、自分もプシューっと泥だけは落としておく。まさかこんなになるまで走るとは、我ながら一体どうしたって言うんだと苦笑するばかり。そうだ、最後に美味しい越前おろしそばとあんころ餅が待っている。食べに行こうとして、アーチの前でスタッフに写真を撮ってもらっている人がいたので、自分もお願いして、ずっと閉めて走ってきたウィンドジェケットのジッパーをおろして、大正池倶楽部のジャージを見せる。

上のゴール写真撮影時間が12時54分となっている。6時スタートなので、エイド4回分を60分と仮定したら、走行時間は5時間54分。さらに信号停止など引いた純走行時間から想像すると、28km/h台になる感じ。まずまずだな。去年の190キロと比較すると、平坦区間が減っているのと、雨中走行を考えれば上出来だな。若狭湾辺りまでのデータを見たいなぁほんと。FTP更新だってあり得ただろうし。

はぁ〜、よう頑張ったわ。今年も越前おろし蕎麦は空前絶後の美味しさだった。手切りで幅がまちまちで腰のある蕎麦が最高。あんころ餅も程よい甘さで心に沁みる。これを目指してここまで登ってきたんだなぁとしみじみ。食べ終わり茫然としていると、”お疲れさん!”と声がして、T永さんが。

もう着替えたんすか!とびっくり。自分のようにゴール後放心状態じゃなかったんだろうな。日頃の練習会のことなど情報交換して、”また精華町かくろんど池で会いましょう!”って感じでお疲れ様でした!

その後、震えながら、N川さんを待つかどうか思案したが、風邪でも引いたら老老介護が本当になっちゃうと諦め、申し訳ないけど先に宿に戻ることに。宿のタオルをせめてもとシートに敷いて、濡れたジャージのままで運転して宿へ。と、おお〜激坂を登ってくるN川さんが居たっ!頑張れー!先に戻ってまーす!って言えて良かった。

約20分、体が硬直した不思議な運転。宿について、受付に少し愛想を振る舞って、部屋に戻り浴衣とバスタオルを持って温泉へ。ぐぐぐぐぅ〜っと体が温まっていく感じがとても気持ち良い。まさに生き返る感覚。風邪引いてもやむなしと言う感じで戻ってきたが、本当に気持ちよく生き返った。さすが花はす温泉じゃっ。

受付に鍵を取りに行ったところで、N川さんも戻ってきた。お疲れさん、ゆっくり温泉浸かってきてねと労う。

2泊目は少し奮発して牛肉石焼がメインのコース。刺身も増えているし、1日目はあったお品書きが無いので、頼んだら無いと。昨日のコースと被る食材は料理長が全部変えてくれたらしく、お品書き無いって!まじか、ふたりして感動しまくる。こんな田舎の公共の宿でそんなホスピタリティに遭遇するとは。ビールの後、今日は「越前岬」2本逝っといた。満足!

N川さん下りで後輪が滑って怖かったと、そりゃぁ6.4barじゃ怖いでしょうよ!と返す。”そうなんかなぁ”とN川さん。昨日の晩それは高過ぎるって言ったのに、色々質問してくる割に人の言うこと聞かないのは相変わらずですぜアニキ(笑。逆に、EDGE540のデータ喪失して落ち込む私に、何のためにFR965持ってんの!健康管理だけならもっと安いの買えば良かったのに!と突っ込まれて打ちひしがれる始末。まさに老老介護の漫才だぜ。

二人ともバタン急で寝て、3日目朝は6時にすっきり起きた。朝ごはんはN川さんの希望で8時にしたので時間が余る。漢方薬とハチミツ青汁飲んで、下にカップのコーヒーがあるのを見ていたので、買いに行って飲む。二人で朝食前に温泉入ってまた感動。本当にこの温泉気持ちええわぁと。部屋に置いてあったアンケート用紙にいつの間にかN川さんが書いていた。オール10点満点で、最後の自由記述欄には、”来年またきます!”と書いてあった。それがこの”ツルふく老老介護の旅”の結論かな(笑。

終わり良ければすべて良しっ!

帰った後のバイクメンテ、サイコン処置諸々の件は、先のブログ記事におまかせして、この辺で「雨のツルふく振り返り」を締めくくりたいと思います。

はぁしんど。